メディカロイド、国産初「手術支援ロボット」で製造販売承認 11日に記者会見

20200719メディカロイド視察

 川崎重工業とシスメックスの共同出資会社で医療機器を開発するメディカロイドは7日、国産初の手術支援ロボットの製造販売承認を厚生労働省から同日取得したと発表した。今回開発したロボットの概要などについて、メディカロイドの浅野薫社長と田中博文副社長に加え、川重の橋本康彦社長、シスメックスの家次恒会長兼社長が11日に神戸市内で記者会見して説明する。

 川重が持つロボットの技術と、シスメックスが検査機器で蓄積した医療機器のノウハウを出し合って開発した。手術支援ロボットは前立腺がんなどの内視鏡手術に使われるが現在は米インテュイティブサージカル社の「ダビンチ」がほぼ市場を独占。ダビンチ1強の市場に新規参入することになるとあって、かねて注目されていた。製造販売承認を取得したことで、発売がスケジュールに乗った形だ。

 メディカロイドを巡っては、神戸市が協力して川重の産業用ロボットを活用した新型コロナウイルスのPCR検査システムを開発。6月に発表していた。7月19日には政府で新型コロナ対策を担当する西村康稔経済財政・再生相が同社を視察(写真)し、同社の検査システムへの期待感を述べていた。

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