川重とオプティム、精密・ロボットのAI・IoT活用で提携 メディカロイドも

 川崎重工業と、東証1部上場でソフトウエア開発のオプティムは5日、精密機械とロボット分野にAI(人工知能)やIoT(センサーや道具をネット接続する常時情報収集・監視)を活用することで業務提携すると発表した。1日に両者で覚書(MOU)を交わした。少子高齢化による人手不足が深刻化する一方でデータ通信技術が発達したことで、AIやIoTを活用した製品・サービズの需要が拡大することに対応する。

 具体的な両社での取り組みの内容は明らかにしていないが、需要が高まっている機器類の故障予知や、稼働状況の「見える化」で生産工程を効率化するスマートファクトリーなどを中心に手がける見込み。川重はロボットなど産業機械の「老舗」で製造技術の蓄積や販売網などを持つ。一方で、オプティムはAIやIoT分野ですでに実用化したサービスを持ち、川重にオープンプラットフォーム(仕様公開型)の開発環境も提供できる公算だ。

 オプティムは1日に神戸市中央区に新拠点を開設。同日にはシスメックスとの共同出資会社を設立することで合意したと発表していた。5日は川重との提携に合わせて、シスメックスと川重の共同出資会社で手術支援ロボットを開発するメディカロイド(神戸市中央区)との業務提携も発表。川重と同様に覚書を交わしたという。次世代医療用ロボットのAI化をめざす。

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