(解説)新観光戦略、兵庫県は名を捨て実を取れ 「すべて兵庫」は逆効果にも

「兵庫テロワール旅」の提案を受ける斎藤知事(21年12月17日)【神戸経済ニュース】兵庫県が3月16日に発表した、2023〜27年の観光に関する中期計画「ひょうご新観光戦略」には、うなずける点が多い。観光スポット1つ1つの歴史や成り立ちを「テロワールコンテンツ」「フィールドパビリオン」という形で点検・整理し、提供できる体験の内容とコンセプトを明確化する。縮小する国内よりも、拡大する海外への販売促進を強化する。多...

(解説)「絶対もうかる=怪しい」は届いたか 高校で投資教育・開始から1年

【神戸経済ニュース】2022年度から、投資や資産形成にまで踏み込んだ金融教育が高校の家庭科で必修になり、1年が経過した。「教科書にも投資信託」などと話題になったが、依然として「教え方」「教える内容」ともに模索が続いているようだ。というのも、たとえば教科書に出てくる内容だけでは、「安全、確実、高利回り」「絶対もうかる」という誘い文句には慎重になる必要があると直観的に理解するのも、なかなか難しい。金融教育...

(解説)日本近代化を問う「ジャズ100年」 神戸・旧居留地で記念コンサート

【神戸経済ニュース】バイオリン奏者の井田一郎は1923年(大正12年)4月、日本人で初めてプロのジャズバンド「ラフィング・スターズ」を結成して、神戸市中央区の旧外国人居留地にあった旧オリエンタルホテルで演奏した。それから100年。神戸市は2日、当時と同じ場所にある「オリエンタルホテル神戸・旧居留地」で、当時の雰囲気を再現した関係者限りのミニコンサートを「神戸ジャズ100周年記念オープニングセレモニー」として開...

(解説)「地元エコシステム」に金融機関も興味津々 スタートアップ支援で新展開

【神戸経済ニュース】兵庫県、神戸市、神戸商工会議所などで構成する「ひょうご神戸スタートアップ・エコシステムコンソーシアム」が1日夕方に初めて開いた「金融機関向けオープンイノベーションイベント」が盛況だった。集まった金融機関の法人営業の担当者らは当初の申し込みがあった約80人を軽く上回り、100人超に膨らんだ。会場は三井住友銀の神戸本部ビル2階にある「起業プラザひょうご」だったが、三井住友銀でない大手銀...

(解説)なぜ神戸は素通りされるのか 景気悪化と大型観光キャンペーン

【神戸経済ニュース】あけましておめでとうございます。2023年が始まりました。今年も神戸経済ニュースを、どうぞよろしくお願いします。今年は4月に統一地方選を控え、すでに選挙の話題が増えつつありますが、気になるのはJR旅客6社が展開する大型観光キャンペーン「兵庫デスティネーションキャンペーン」でしょう。北は北海道・稚内から南は鹿児島・西大山駅まで、JRのすべての駅で兵庫県へ旅行するよう勧誘します。兵庫県...

(解説)神戸市本社の上場会社、日本製麻が値上がり率首位 年間株価ランキング

【神戸経済ニュース】2022年の東京株式市場では、12月30日現在で神戸市に実質的な本社を置く上場会社で1年前と株価が比較できる45社のうち18社の株価が上昇した。最も値上がり率が大きかったのは、大株主が市場を通じて株式を買い増しているとの思惑で上値追いの展開になっている日本製麻(3306)で、株価は1年前に比べて2.5倍に上昇した。続いて株主への利益配分を大幅に増やした三ツ星ベルト(5192)が2位、3位に危険物倉庫...

(解説)スタートアップ支援に変化の1年 改めて「神戸で起業」の意義を問う

【神戸経済ニュース】神戸市の経済政策の特徴は、まず神戸医療産業都市構想、次にスタートアップ支援だった。神戸市は2015年度に日本の自治体としては最も早く「アクセラレーター」と呼ばれる起業家育成プログラムの提供を始めた。16年からは、米ベンチャーキャピタルの500グローバル(旧500スタートアップス)と共同でアクセラレーターを開催。「世界から起業家を呼び込む」と自治体としては画期的なスローガンを掲げたが、22年...

22年のIPO 91社が新規上場、神戸本社の大栄環境に注目・宇田川氏に聞く

【神戸経済ニュース】2022年は神戸市に本社を置く大栄環境(9336)とmonoAI technology(モノアイテクノロジー、5240)の2社が新規株式公開(IPO)に踏み切った。両銘柄とも12月に東証に上場し、神戸市本社の会社としては2018年9月のワールド(3612)再上場以来およそ4年ぶりのIPOだった。IPOは統制強化や資金調達で企業の成長を加速するきっかけになるが、投資家に株を買ってもらうという「相手のある話」でもある。...

(解説)神戸市、SDGs債としては初の20年債 厳しめ相場環境も需要188億円

【神戸経済ニュース】神戸市が7日に起債した20年物の公募地方債は、神戸市が全銘柄を「SDGs債」と位置付けた2021年度以来、初めての20年債になった。このところの債券相場の値動きの荒さから投資家は様子見に傾きやすく、発行環境としては厳しめの中でも188億円の需要を集めた。今回債の購入をきっかけに、新たに投資表明した投資家も地元の事業会社や地銀、系統金融機関の下部組織、自治体など23件と多かった。 神戸市は8...

(解説)関西「3国際」空港時代へ 2030年・アジア各地にシャトル便の需要も

【神戸経済ニュース】関西国際空港、大阪国際(伊丹)空港、神戸空港の役割分担を自治体や経済界で話し合う「関西3空港懇談会」(写真)が開かれた18日、2030年前後に神戸空港にも国際定期便を就航させることで合意した。現在は国内便しか就航していない伊丹空港も、関西国際空港の完成前は国際空港として機能していたことから、関西3空港がいずれも国際空港の機能を持つ将来が明確になった。このことが大阪を中心とした関西の経...

(解説)負ける外為市場介入、新たな日本売りも? 問われる日本「24年」の歩み

【神戸経済ニュース】政府日銀は日本時間22日夕方の外国為替市場で円売り・ドル買い介入に踏み切った。バブル経済崩壊で「日本売り」が起きた1998年6月以来24年ぶりの円買い介入だ。今回の介入を額面通り受け取るならば、今年の3月以降に進み始めた円安が止まらないことに対して、「日本政府は無視しない」というメッセージを市場に送った形だ。だが円相場は再び押し戻される情勢。円安の理由になっている金融政策や輸入超過が一...

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