(解説)神戸ビーフ館、行政の事業としては問題が多い ブランド価値の毀損も

 兵庫県が県政150周年記念事業として計画している「神戸ビーフ館」は、兵庫県という自治組織であり行政機関が手がける事業としては問題が多く、やめるべきである。民業圧迫になるばかりか、明治時代以来、築かれてきた神戸ビーフのブランド価値を毀損することにもつながりかねない。兵庫県が取り組むべき課題は神戸ビーフを自ら販売することでなく、肥育農家の後継者問題など神戸ビーフの生産量を維持したり増やしたりすることだ...

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(解説)ゴールデン・スポーツイヤーズで神戸が得るもの 年頭に

 読者のみなさま、明けましておめでとうございます。今年も神戸経済ニュースをどうぞよろしくお願いいたします。2018年は来年から始まる「ゴールデン・スポーツイヤーズ」を控えて、準備の動きが本格化する1年になりそうです。神戸は日本での近代スポーツ発祥の地とされ、スポーツ産業の蓄積もあります。この機会をどのように活かすかは、神戸経済にも中長期的に影響しそうです。(写真は神戸に数多くの近代スポーツを根付かせた...

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(回顧2017)神戸製鋼所 株主重視が変える「嘘」の代償

 神戸製鋼所は10月8日に稼ぎ頭のアルミ・銅部門などで長年に渡って、検査データを改ざんしていたことを発表した。その後、日本工業規格(JIS)に違反していた事例なども見つかり、同社の品質管理体制だけでなく経営体制や企業統治の姿勢にまで大きな疑問が投げかけられた。一方で神戸製鋼は現在までに、データ不正のあった製品の出荷先525社のうち既に500社超の出荷先で、安全性の確認を終えたとしている。 もしかしたら神戸...

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(回顧2017)神戸開港150年 世界と日本での微妙な立ち位置どうなる

 2017年を通じて神戸市などが中心になって展開した神戸開港150年記念行事では、世界や日本で神戸の立ち位置が「微妙」なところにあると再認識させられた。その再認識は神戸の将来を考えるうえで重要なことであったろう。神戸港のライバルである香港や釜山はかなりの強敵だし、それについて日本の意思決定をする東京はあまり関心がなさそうだ。ただ神戸の街には港湾文化とでもいうべき、150年の「蓄積」がある。それが引き続きビジ...

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(回顧2017)神戸市長選 一点突破では勝てない将来の不透明さ

 10月22日に投開票した神戸市長選では現職の久元喜造氏が完勝した。次点の候補に3倍強の大差を付けた完勝だった(表)。元神戸市副市長の新人として挑んだ2013年の市長選では5600票差での辛勝だったが、「選挙に弱い久元氏」との評判を完全に拭い切った形だ。強固な組織力や日銀神戸支店が「拡大」と認めるほどの神戸・兵庫の景気が追い風になった。そのうえで、市政運営に関するビジョンを最も明確に示すことができたのが久元氏...

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(寄稿)[神戸鳥瞰虫探し]兵庫は2輪車販売で先端的消費地?

 バイクの販売動向で見ると、兵庫県の動きは時代の変化を先取りしている。日本全体の中では「都鄙共生」の高齢化先進地域だ。この地域構造が、全国平均とは異なって見える消費行動を営んでいる可能性がある。125ccまでの軽二輪と400ccまでの小型二輪合計販売台数を月次で見ると、2011年を底に回復傾向を強めている。2011年は、我が国の消費に大きな影響力を発揮してきた“団塊の世代“が“定年“を迎えた年に当たる。  団塊の世代に...

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(解説)神戸製鋼の品質データ改ざん、企業統治や開示姿勢に大きな失望感

 神戸製鋼所が8日に発表したアルミ製品や銅製品の品質データの改ざんは、同社の企業統治(ガバナンス)や情報開示の姿勢に対する大きな失望感を呼んだ。国内外の幅広い分野に供給していた部品に品質データの改ざんが起きていたというだけでなく、株式市場では同社の経営危機にも発展しかねない問題との見方が広がった。同社やグループ会社の株価が急落したのはそのためだ。さらに昨年発表した社内調査の結果を踏まえると、今後同...

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(解説)神戸市長選 久元流「未来志向」評価が焦点か、不祥事対応どうみる

 8日に告示、22日に投開票する神戸市長選では、2期目に挑戦する現職の久元喜造氏(写真上=神戸市が公開した記者会見動画より)が務めた過去4年の政策に対する評価が焦点になりそうだ。この4年間に久元氏が強調したのは「ポスト震災20年」。新長田への合同庁舎建設などで1995年に発生した阪神淡路大震災への復興・対策に一定のめどをつけ、三宮再開発や神戸港の機能増強など道筋をつけようとする「未来志向」が強い施策だった...

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(解説)上場企業、株式売買単位の変更相次ぐ 取引所要請、ほぼ全社100株に

 10月1日付で株式の売買単位を1000株から100株に変更する会社が相次いでいる。東京証券取引所(マザーズなど新興企業向け市場を含む)の上場銘柄では同日付で390社が売買単位を変更。神戸市内に本社を置く上場会社も川崎重工業や上組など12社(表)が同時に売買単位を変更する。東京証券取引所が全上場銘柄の売買単位を100株に統一することを目指し、上場会社に要請したためだ。 東京証券取引所は2007年11月に「売買単位を最終...

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(寄稿)[神戸鳥瞰虫探し]貸家増加は続くか 大阪・貸家着工にピークアウト感

 貸家着工動向に転機が訪れている。大阪経済圏では、一貫して貸家着工件数が増加していた。これに引っ張られる格好で、神戸市の着工件数も増加傾向をたどってきたが、ここにきて大阪市の着工戸数が頭打ち傾向を見せてきた。民間資金のうち、会社法人による着工が勢いを失いつつあるためだ。神戸市では依然として個人の貸家着工が活発だが、大阪市では個人資金での着工も減少傾向が見えてきた。神戸市は、減少場面でも大阪市の動向...

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(寄稿)[神戸鳥瞰虫探し]日本酒の輸出拡大をリードしているのは誰?

 次の一手が注目される環境が醸成されてきた。日本酒市場が輸出の伸びで活気づいている。その拠点となっているのが神戸港。製造拠点としての灘と京都を後背地に抱えている強みが大きく、全輸出量の半分強を占めている。だが、国内からの輸出総量は神戸港経由よりも早いペースで伸びている。  清酒の国内市場は萎縮傾向に歯止めがかかっていない。国税庁酒税統計によると、2015年度の最終消費者向け販売数量は55万5614キロリット...

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Author:kobekeizai
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