松井大阪知事から電話で要請 神戸空港、閉鎖中の関空機能代替で

20180906松井一郎大阪府知事

 神戸市の久元喜造市長は6日の定例記者会見で、台風被害で閉鎖した関西国際空港の機能の一部を神戸空港で代替するよう、大阪府の松井一郎知事(写真=大阪府が公開した5日の記者会見動画より)から要請を受けたと明らかにした。同日午後2時台に松井氏から電話があり、久元氏と話したという。久元氏は、松井氏に「具体的にどういうことが必要なのかということを教えていただいて、必要な対応をさせていただきます、と申し上げた」と明かした。

 久元氏によると、松井氏は「関西国際空港は関西経済の中でも大きな役割をはたしているので、関西国際空港の復旧を急ぐけれども、その間は代替機能が必要。ついては伊丹空港と神戸空港で、になってもらえないか」と話した。そのうえで「非常に重要な話なので、私から直接、電話をさせていただきました」と説明があったという。

 これまで関西国際空港を発着していた便の一部を、一時的に神戸空港に移すことを求められた形だ。運用時間や便数、国際線の有無など具体的な話はなく、今後事務レベルで詰める。ただ緊急措置として、神戸空港の運用規制を緩和することになるのは、互いに確認したとみられる。

 国際線を受け入れる可能性について記者が質問すると、久元氏は「(神戸空港に)求められる代替機能は関西国際空港の復旧状況に関連するので、あらかじめ神戸市として考えることではない」と話し、積極的に国際線の受け入れを進める姿勢は見せなかった。

 このほか記者会見では、5日に臨時便として運航した高速船「神戸-関空ベイ・シャトル」が神戸空港と関西国際空港の間を3隻で合計33往復し、3066人を輸送したと発表した。関西国際空港に取り残された利用客やホテル滞在客など約7800人のうち、およそ4割を輸送した計算だ。関西国際空港で一部の運航を再開するのを受け、ベイ・シャトルも7日から通常運航する。

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