4月の神戸港、輸出入総額4.1%増の4294億円 建設・鉱山機械の輸出など増加
- 2018/05/21
- 15:16
神戸税関が21日に発表した4月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入の総額は前年同月比4.1%増の7494億円だった。前年同月を上回ったのは15カ月連続。輸出額が6.0%増の4800億円と好調だったうえ、輸入額は2カ月ぶりに前年比増に転じた。建設用・鉱山用機械の輸出が4月としては過去最高を記録した。
輸出額のうち、建設用・鉱山用機械は前年同月比16%増の342億円だった。油圧ショベルなどを中心に米国、インドネシア、オランダ向けに伸びたという。無機化合物も4月としては過去最高になる44%増の96億円。リチウムイオン電池の材料になる無機化合物などが韓国、中国向けで増えた。このほかインドネシア向けの原動機、ベトナム向けの自動車部品なども伸びた。
輸入額は前年同月比1.0%増の2693億円だった。フィンランドからのコバルトなど非鉄金属、チリからのモリブデンなど金属鉱およびくず、中国からの部品を含む音響・映像機器などが増加。金属製品は18%増の59億円と、4月としては過去最高を記録した。
月間の平均為替レートは1ドル=106円31銭と、前年同月の110円92銭に比べ4円61銭(4.2%)の円高・ドル安だった。輸出額と輸入額を差し引きすると、神戸港での輸出超過額は前年同月比13.1%増の2106億円だった。神戸港の輸出入総額が全国に占める割合(国内シェア)前月比0.3ポイント低下の5.8%になった。
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