東南アジア各港との国際港湾会議、今年も神戸市で開催の意向 久元神戸市長

20180412久元市長定例会見

 神戸市の久元喜造市長は12日の定例記者会見で、神戸開港150年をきっかけとして昨年2月に開催した神戸国際港湾会議について「今年も改めて、そういう会議を開きたいと思っている」と述べ、昨年に引き続き開催する意向を表明した。東南アジアの港湾と関係を強化することで、北米などへ向かう貨物の中継港として神戸港の活用を促す。神戸港の競争力強化について、記者の質問に答えて述べた。

 東南アジアの貨物獲得は、すでに中継港の地位にあるシンガポールや香港がライバルになる。久元氏は東南アジア各港への働きかけを「やや難度が高い取り組み」としながらも、昨年の国際港湾会議によって「個別にMOU(連携に向けた覚え書き)を結んだり、いろんな人的関係もできている」と強調。韓国の釜山港に流れていた国内の貨物を神戸港に呼び戻すための施策と並行して、中長期的な視点で取り組む方針を改めて述べた。

 2017年のコンテナ取扱個数は292万4179個で確定し、神戸港としては過去最高を更新。だが16年は上回っていた横浜港(292万6698個)を下回った。これについて久元氏は「一喜一憂することはない」「写真判定みたいなもの」と、わずかな差だったことを指摘。「横浜と神戸は私の子供のころから日本を代表する2つの港で切磋琢磨してきましたから、今後はそれぞれのありようで、お互いに頑張っていくのが大事ではないか」と語った。(写真は「写真判定みたいなもの」と話す久元神戸市長=神戸市が公開した動画より)

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