日銀神戸支店、景気判断2カ月連続で上げ 持ち直し基調は継続の見方

 日銀神戸支店が12日に発表した10月の金融経済概況では、兵庫県内の景気の基調判断について「厳しい状態にあるが、持ち直しつつある」との見方を示した。前月の「厳しい状態にあるが、足元では持ち直しの動きがみられている」から引き上げた。日銀神戸支店が景気判断を引き上げるのは、前月に続き2カ月連続だ。記者会見した長江敬支店長は、個人消費はじめ需要、生産ともに低水準ながら回復の動きが続いているとの認識を示した。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出を自粛する動きが徐々に後退するなかで、足元の個人消費が前年比では減少しているとはいえ、4〜5月を底に回復する動きが継続している。一方で在宅勤務などで自宅で過ごす時間は伸びており、スーパー販売額や家電販売額は伸びている。乗用車の新車登録台数も下げ止まり、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動で「9月のマイナスは大きく出そうだが、持ち直している基調自体は変わらない」(長江支店長)と判断した。

 加えて、神戸港からの輸出額も「下げ止まっている」との見方を示した。前月の「足元では下げ止まりつつある」から判断を引き上げた。東南アジア向けや米国向けの輸出は前年同月に比べて少ないが、中国向けの輸出はほぼ前年並みに戻った。内需、外需とも持ち直すのに合わせ、生産面でも自動車生産の回復で、鉄鋼や輸送機械が回復の動きを見せるなど、ひとまず経済活動は停滞から抜け出してきた様相という。

 雇用を見ると、有効求人倍率の低下は続いているが、雇用調整助成金の活用などで「既存の雇用は維持されている様子が見てとれる」(長江支店長)という。一方で、金融機関の貸出金・預金動向は伸びに一服感が出てきた。企業を中心とした手元に現金を確保する動きは一巡したとみられ、資金繰りに対する不安感は、春先ほどではなくなったようだ。中長期的な先行きには不透明感が残るとはいえ、目先の景気が一方的に悪化することへの懸念は後退したとみている。

 記者会見の内容は終了後に日銀神戸支店が明らかにした。

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