(動画)演芸場「喜楽館」2周年記念公演、4カ月ぶりに昼席 桂文枝さんら登場



 神戸・新開地の演芸場「喜楽館」では11日、開館2周年を記念した特別公演を開催した。同館が主催する「昼席」の公演としては3月3日以来およそ4カ月ぶりだ。観客数の抑制や、観客への検温、手指の消毒など感染対策を実施したうえで慎重に開催。兵庫県の新型コロナ追跡システムも導入した。一方でトリに出演した桂文枝さんが井戸敏三兵庫県知事の発言を引用するなど、演者はコロナ禍をたくみに笑いに転じていた。(動画)

 全212席のうち販売したチケットは88席と、4カ月ぶりの公演はプラチナチケットに。発売日の4日には、チケット販売サイト「ぴあ」で午前10時に発売。喜楽館のチケットカウンターが開く正午にはほぼ売り切れ、同館のチケットカウンターでは残りの3枚しか販売できなになっていたという。久しぶりの寄席見物に、来場者の笑いも弾んでいた。

 休館を余儀なくされたこともあり、開館3年目の同館にとって課題は「山積み」(運営主体である新開地まちづくりNPOの山本憲吾マネジャー)というが、特に力を入れたいのは夜の時間帯の貸し館事業だ。コロナ前でも5割程度だった稼働率が上がれば喜楽館の収益安定にもつながるうえ、夜の終演後は「ちょっと一杯といった波及効果も大きい」という。

 演芸場としては数少ない、アマチュアでも利用できるヒノキの高座。落語以外に音楽や演劇など、多様な使い方を通じて「大阪の繁昌亭とも違った、地元のため寄席小屋になりたい」(山本さん)という。通常の昼席公演は「海の日」で祝日の23日か再開。前売りが2300円、当日が2800円で、11日からチケットの販売を始めた。名刺風の割引チケット100枚がもらえる寄付金「タニマチ」も引き続き募集する。

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