国交省、3空港懇の要請受け入れ 神戸出発便は海上で高度設定へ・騒音低減で

【神戸経済ニュース】国交省は27日、関西3空港の地元自治体や経済界などが各空港の役割などについて協議する「関西3空港懇談会」の幹事会で、2月に受け取った同懇談会からの要請を受け入れると回答した。同懇談会は、国交省が示した神戸空港や関西国際空港の発着枠拡大に向けた新たな飛行ルート案に対し、航空機の騒音低減を目的とした陸上での飛行高度引き上げなどを要請していた。

 国交省は午後11時から午前6時半までの深夜・早朝の時間帯に、出発ルートでの陸上の飛行を避け、航空機が明石海峡上空など確実に海上を通過することで、住民への生活環境に配慮することなどを提示した。神戸空港の出発便は、淡路島上空を高度3000フィート(約914メートル)以上で通過する経路を示しているが、海上にも高度を指定する地点を設定することで、陸地上空を飛行する高度を引き上げたい考えとしている。

 3空港懇は、国交省の回答について「私たちからの要請を、きちんと受け止めていただいた」(関経連の関総一郎専務理事)との認識を示した。関係する府県などは引き続き地元住民に、国交省の回答も示しながら新たな飛行経路について理解を求める。2025年3月30日からの春ダイヤでの適用を念頭に、今夏にも関西3空港懇談会を開催して発着枠拡大と新たな飛行ルートについて正式に合意する見通しだ。

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