神戸空港、発着回数増に淡路島上空も活用へ 3空港懇で国交省が提示

20230625飛行ルート

【神戸経済ニュース】25日午後に開いた関西3空港懇談会では、関西国際空港と神戸空港の発着枠拡大に向けて新たな飛行経路を国土交通省が提示した。騒音対策を目的として海上を通過するために航空機が集中している明石海峡上空について、国交省は混雑が限界に近く、これを解消する必要があると判断。神戸空港を発着する航空機は出発便、着陸便とも明石海峡の上空3000フィートを通過することになっていたが、出発便は淡路島の陸地上空を飛行するルート案を示した。関西3空港懇談会では新ルート案について、学識経験者で構成する環境検証委員会を設置し、客観的に環境への影響を検討することで合意した。

 明石海峡の上空は下層から順に「神戸空港の出発・到着便」「南風時の関西国際空港の到着便」「関西国際空港の出発便」「伊丹空港の出発便」と4層で使い分けている。なかでも最下層を利用している神戸空港は出発便と到着便で同じ空域を使っているため、出発便と到着便が同時に通過できないというデメリットがあった。このため出発便を淡路島上空に振り分けることで、神戸空港で発着する頻度を高められる公算だ。陸上を通過する際はの高度3000フィート(約914メートル)以上として騒音などを緩和する。

 同様に関西国際空港を発着する便も、淡路島上空や和歌山・友ヶ島上空を活用することで明石海峡の上空から航空機を分散させて、空港での離陸や着陸の頻度を高められるようにする。騒音対策を目的に地上を飛行する場合は高度8000フィート(約2400メートル)以上にすることで、自治体などと1998年に合意した経緯があったが、その後は航空機の小型化や静音化が進んだ。東京・羽田空港を発着する航空機が東京都新宿区や渋谷区といった都心上空を通過するようになったこともあり、関西でも従来より低い高度での陸上通過を想定した形だ。

 国交省が新たに提示した飛行ルートは、環境面などで問題がないか学識経験者による第三者委員会で検証する方針だ。関西3空港懇談会の終了後に取材に応じた大阪府の吉村洋文知事は、第三者委について「8月を目途に立ち上げ、専門的な議論を客観的、科学的に検証したい」とした。同じく取材に応じた兵庫県の斎藤元彦知事は「兵庫県も一緒になって汗をかきつつ、淡路島の住民のみなさんや関係者の理解を得たい」と話していた。

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