神戸製鋼、コベルコマテリアル銅管の譲渡を中止 引き続き連結子会社に

 神戸製鋼所は24日、子会社「コベルコマテリアル銅管」について、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP、東京都千代田区)に対して予定していた譲渡を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとした経済環境の変化が理由としている。コベリコマテリアル銅管を巡っては、これまでJIPと神戸製鋼が3度、譲渡日を延期した経緯があった。6月の再延期で決まった譲渡日「12月まで」の期限も接近していた。

 当初JIPは、コベルコマテリアル銅管と、古河電気工業がグループで展開していた銅管・銅板事業を買収し、コベルコマテリアル銅管の工場(神奈川県秦野市)に事業を集約する計画を表明。将来的には古河電の尼崎工場(当時)を閉鎖する計画だった。。すでに古河電の銅管・銅板事業はJIPが買収を完了していたが、結果的にJIPがコベルコマテリアル銅管の買収を断念した形になった。

 コベルコマテリアル銅管は引き続き、神戸製鋼が55%、三菱マテリアルが45%の出資を維持。神戸製鋼の連結子会社だ。一方で、旧古河電の銅管・銅板事業の一部を、コベルコマテリアル銅管の秦野の工場へ移管する計画は進める。両者で協力して銅管事業の競争力を向上させる方向性を維持するという。譲渡の中止による神戸製鋼の連結業績への影響は軽微としている。

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