神戸医療産業都市、海外からの視察が急増 知名度向上、共同研究も増加で

20191029孔駐日大使

 神戸医療産業都市では海外からの視察の受け入れ件数が急増している。2019年度は17日までに、海外の政府や行政関係者らによる視察が51件と、すでに昨年1年間の件数に並んだことが分かった。約360社・団体が集まる、アジアでも有数の医療産業の集積地として知名度が高まったうえ、海外との共同研究が増えたことなどが背景にある。さらにスタートアップへの注目度が高まったのも神戸への関心に寄与しているもよう。(写真は中央が10月29日に神戸医療産業都市を視察した中国の孔鉉佑駐日大使)

 神戸医療産業都市は1998年に構想を開始してから昨年で20周年を迎えた。この間に理化学研究所を中心に多くの研究機関や企業が進出。iPS細胞を使った再生医療への取り組みや、スーパーコンピューター「京」を使ったシミュレーションなどで海外の研究機関からも関心を集めたことで、徐々に注目度を高めてきた。神戸に立地する研究機関などと、海外の研究者らとの共同研究が増えたのも視察の増加につながっている。

 神戸医療産業都市の全体の運営方針などを立案する神戸医療産業都市推進機構が今年度から、国際展開を担当するコーディネーターを配置したのも大きい。加えてデジタルヘルスやヘルステックなどと呼ばれるITを活用した医療機器や医療サービスの開発に、世界的に関心が高まっている。神戸市が医療産業に的を絞ったスタートアップ支援を実施することで、さらに神戸医療産業都市が注目される公算もある。

 海外からの視察の増加について、同機構の佐藤岳幸クラスター推進センター長(写真左)は「米国、欧州、アジアと偏りなく幅広い地域からの視察を受けており、神戸医療産業都市への注目度の向上は、良い兆候だと受け止めている」との見方を示した。そのうえで「神戸医療産業都市への関心の高まりが、さらなる海外との共同研究といった成果を生み出せるように、海外の医療産業の集積地との交流は今後も積極的に実施したい」と話していた。

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