日本産業パートナーズ、神戸製鋼と古河電工の銅管事業を取得 古河の尼崎は閉鎖へ

 投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP、東京都千代田区)は27日、神戸製鋼所と三菱マテリアルが銅管事業を統合したコベルコマテリアル銅管(東京都新宿区)と、古河電気工業がグループで展開する銅管・銅板事業を買収すると発表した。いずれも2020年3月2日付で取得する。JIPは国内での銅管生産を効率化する一方で、複数になる東南アジアの生産拠点を連携させることで、エアコン出荷の世界的な増加に伴う銅管需要の増加に対応したい考えだ。

 古河電工は尼崎市の銅管事業部門で銅管製品を製造してきたが、これをJIPはコベルコマテリアル銅管の秦野工場(神奈川県秦野市)に集約するという。2年ほどの移行期間を置いて、尼崎工場は閉鎖する計画としている。このために古河電工は尼崎市の銅管事業部門を継承する新会社を12月2日付に設立する予定。子会社の奥村金属と古河電工のタイ現地法人を新会社が買い取り、そのうえで新会社の全株式をJIPに売却する予定だ。売却額は非公表としている。

 コベルコマテリアル銅管は神戸製鋼が55%、三菱マテリアルが45%をそれぞれ出資しているが、このうち神戸製鋼が45%分、三菱マテリアルが全部をJIPに売却する。神戸製鋼はコベルコマテリアル銅管の株式10%を引き続き保有する。神戸製鋼による売却価格は45億円としている。コベルコマテリアル銅管と、同社の子会社であるタイやマレーシアの現地法人などが神戸製鋼の連結対象から外れるが、神戸製鋼は2020年3月期の業績への影響は「軽微」としている。

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