ワールド、12月の既存店売上高7.7%増 コロナ前の8割は維持

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)が6日発表した2022年12月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月の7.7%増(速報値)だった。12月に入って寒さが強まったことで、百貨店とショッピングセンターでの冬物販売が好調だった。新型コロナウイルスの感染拡大前である19年12月に対しては12.1%減と、2割以内の減少率を維持した。

 ニットが全般的に好調だったが、春を先取りした梅春カラー(カラフルな淡色)の明るいニットが特に人気だった。代表的な冬物衣料であるコートは、ノーカラーコートや軽量ダウンの動きが目立った。訪日客需要も追い風に古着の「ラグタグ」が好調だったほか、「アンタイトル」のナイロンリサイクルダウンなどサステナビリティ(持続可能性)に着目した商品はブランドを問わず好評だった。

 この月の新規出店は1店舗、撤退は1店舗。月末時点の小売店舗数は2304店だった。このうち既存店売上高の集計対象は1553店だった。ネット通販なども含む10月の国内小売売上高は前年同月比28.7%増だった。

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