ワールド、10月の既存店売上高11.9%増 コロナ前の90%台に回復

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)が4日発表した10月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月の11.9%増(速報値)だった。消費税率引き上げの駆け込み需要の反動減が目立った月だったが、19年10月との比較すると5%減程になる計算だ。新型コロナウイルスの感染拡大前と比較して、既存店売上高が9割の水準に回復したのは初めてという。休日数は前年同月より1日増えて、前年比で約2.5%程度の押し上げ効果があったとみている。

 秋冬物の在庫を厚めに準備したところへ、月初から気温が急速に低下。一日の寒暖差も大きくなった。外出需要の回復が追い風になり、アウターを中心とした秋冬物の衣料が全般的に好調だった。人流の多い百貨店や駅ビルの回復が目立ったうえ、ネット通販での販売も前年同月比58.0%増と引き続き好調だった。「タケオキクチ」「アンタイトル」など主力ブランドの動きが活発化。商品別では裏起毛など保温性の高いパンツや、ブランケットなどの販売が伸びた。

 10月の新規出店は4店舗、撤退は16店舗。月末時点の小売店舗数は2301店になった。このうち既存店売上高の集計対象は1541店だった。ネット通販なども含む10月の国内小売売上高は前年同月比31.9%増だった。

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