川重、22年の進水は3隻 神戸工場は進水・竣工ゼロ 

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は、同社が建造して2022年に進水させた船舶は前の年に比べ2隻少ない3隻だったと発表した。3隻は、すべてLPG(液化石油ガス)運搬船で、坂出工場(香川県坂出市)で建造中だ。神戸工場での進水はゼロだった。

 神戸工場では進水に加えて、竣工(しゅんこう=完成)もゼロだった。1896年に前身の川崎造船所が神戸で設立されて以来の主力の造船工場だった神戸工場では、進水・竣工がいずれもゼロになるのは珍しく「過去20年で例はない」(川重の広報担当者)という。21年は潜水艦1隻が進水、別の潜水艦1隻が完成した。23年は神戸工場で現在建造中の潜水艦が完成する予定だ。

 川重は17年に造船事業を再編。数が多い商船の建造は中国の合弁会社に軸足を置く。以前は商船も多く建造していた神戸工場では、潜水艦やジェットフォイルといった特殊な船舶に絞って建造することになった。世界初の液化水素運搬船も神戸工場で建造した。

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