川重・川崎汽・川崎近海、離着岸支援システムを共同開発で合意 25年に実装へ

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)、川崎汽船(9107)と同社傘下の川崎近海汽船は5日、港湾内での操船、離着岸、係船作業、係船管理の4つの作業を自動化する「安全離着岸支援システム」を共同で開発することで合意したと発表した。4つの作業を一貫して自動化するのは世界で初めてという。川崎汽と川崎近海が持つ操船のノウハウと、川重が持つ推進システム技術などを融合し、船員人材不足などに対応。2025年春までに実際の船に実装できるようにする。

 港湾内での離着岸作業などは現在、操船技術や船固有の性能、係船設備の特徴をよく知っているベテラン乗組員が担当している。だが船舶の大型化による操船の高度化などもあって、操船や係船の安全管理のさらなる向上が求められている。安全な離着岸を人工知能(AI)などの最新技術で支援することで、若手の乗組員でも安全に離着岸できるようにする。加えて将来の自動操船にもつなげる。

 精密な船位測定、距離計測の技術に加え、潮の流れや風といったさまざまな要素を加味して船体の動きを予測。最適な船速や船体姿勢を維持して港内の移動、離着岸を自動化する。加えて推進機制御と係船機を連動して安全な係船作業を支援。カメラやセンサーによる監視や作業の見える化で、係船時の人身事故の危険を減らす。加えて停泊中の潮位の変化などで喫水が変わると、係船に使うロープの張力も自動的に対応する。

 川重は推進機と船位を維持するシステム、係船機をすべて製造しており、船の推進から係船まで一貫して組み立てることができる国内唯一のメーカーという。すでに設定した航路を自動的に航行する洋上での自動操船機能があり、これと係船機との連動をさせることが開発の基礎になるという。

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