松本大氏や金子恭規氏がメンターに 神戸市、スタートアップ支援で新プログラム
- 2021/08/27
- 03:50
神戸市は26日、より幅広い範囲でスタートアップを育成できるよう、新たな支援プログラムを開始したと発表した。マネックスグループ(8698)の松本大社長や、日本人ベンチャーキャピタリストの草分けとして知られる金子恭規氏ら著名人を含む約50人をメンター(指導者)に迎え、登録したスタートアップが講演を聞いたり、個別に対話ができたりする。年間200社、2025年までに1000社を目標にできるだけ多くのスタートアップを支援。ユニコーン(企業価値が10億ドルを超える未上場企業)が生まれやすい環境整備をめざす。
同日から新たに始めたスタートアップ支援事業は「グローバル・メンターシップ・プログラム」。起業やスタートアップ支援の経験を持つコミュニティマネジャー(コーディネーター)が、支援の対象である起業家に最適とみられるスタートアップ支援プログラムをマッチングする。神戸市が展開する、米ベンチャーキャピタルとの共同事業である「500 KOBE Accelerator(500神戸アクセラレーター)」や、「Urban Innovation Kobe(アーバンイノベーション神戸)」のほか、「場合によっては神戸市以外で実施するプログラムへの応募を勧める場合もある」(神戸市の武田卓・新産業課長)。
神戸市も独自に迎えたメンターによる指導の機会を設定。グローバル・メンターシップ・プログラムの参加者以外も対象に年4回程度の公開セミナー(100人程度を対象にした講演会)、参加者を対象にした月に1回程度の非公開型グループメンタリング(指導者と30人程度の起業家らの対話)、コミュニティマネジャーのマッチングで随時実施する個別メンタリング(指導者と起業家の個別面談)を予定する。さらにプログラム参加者を対象にしたデモデイ(事業計画の発表会)も開催し、資金調達などの可能性につなげる。
グローバル・メンターシップ・プログラムに参加するには、神戸市が立ち上げたスタートアップ支援のポータル(玄関)サイト「KOBE STARTUP HUB(神戸スタートアップハブ)」への登録が必要だ。同サイトの登録情報をもとに、コミュニティマネジャーが最適な支援策を提供する。登録にかかる費用は無料で、プログラムは原則としてすべてネット上で実施。日本語と英語が利用できるため、海外からでも参加が可能だ。同サイトや新プログラムの運営は豪シドニー・スタートアップ・ハブで1000社を支援した経験を持つ、豪イノベーション・ドージョー社が担当する。(写真は左から神戸市の武田課長、イノベーション・ドージョーのジョシュア・フラネリー代表=記者会見で)
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