斎藤兵庫知事「抗体カクテル療法薬の供給もっと増やして」 尼崎の県立病院視察

20210828斎藤知事ら

 兵庫県の斎藤元彦知事は27日夕方、新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れている兵庫県立尼崎総合医療センター(尼崎市)の視察後に記者団の取材に応じ、新たに国に要望すべきことを問われると「抗体カクテル療法の薬の供給量をもっと増やしてもらうということ」と述べた。「注文してから1日、2日が経って到着して投与、では間に合わないケースもあるので、現場の医療機関が在庫としてある程度持てるぐらいまで、運用を改善する必要がある」と述べた。(写真は左から斎藤知事、尼崎総合医療センターの松尾裕央・感染症内科医長、平家俊男院長)

 抗体カクテル療法は、治療薬を軽症患者に投与することで、重症化するリスクを大幅に抑えられるとされる。ただ効果を期待するには、可能な限り初期の段階での治療薬投与が必要だ。斎藤知事を案内した尼崎総合医療センターの平家裕央院長も「昨日から外来患者にも投与できるようになったため、(必要な数量は増えることから)常備薬としていただきたい」と話していた。

 斎藤知事はこの日、同病院以外では新型コロナの病床運用状況を視察。集中治療室(ICU)に加え、産科、小児科の状況も見て回ったという。その前には宝塚市内の保健所にも立ち寄った。28日には学生向けの接種会場になっている兵庫県立大学の神戸商科キャンパス(神戸市西区)を視察し、学生らとも意見交換する予定。斎藤氏は、積極的に現場に出向くことを通じて「できるだけ早く新たな対策ができればいいなと思っている」と話していた。

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