7月の神戸港、輸出入総額は前年比14.7%増 東南アジア向け回復
- 2021/08/19
- 01:14
神戸税関が18日に発表した7月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比14.7%増の7855億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大で物流が停滞した昨年を6カ月連続で前年同月を上回った。東南アジア向けに非鉄金属や自動車部品などの需要が回復したほか、中国や東南アジア以外のアジアに半導体製造装置の輸出が増え、輸出額の総額が膨らんだ。
輸出額は前年同月比20.0%増の4936億円だった。インドやインドネシアで需要が回復してきた非鉄金属の輸出は前月比87.5%増の205億円と、月間の輸出額としては過去最高になった。中国やポーランドへの輸出が増えたプラスチックは22.8%増の359億円と、7月として最高だった。地域別で見ると東南アジア向けの輸出が58.7%増と大幅に増えた。
輸入額は前年同月比6.7%増の2919億円になった。エアコンなどを示す加熱用・冷却用機器は69.7%増の87億円で、中国からの輸入が大幅に増えて月間の輸入額としては過去最高になった。非鉄金属や、金属鉱およびくずなどの輸入も増加した。
7月の平均為替レートは1ドル=110円55銭と、前年同月に比べ3円32銭の円安・ドル高だった。全国の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月比0.5%低下の5.5%になった。
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