5月の神戸港、輸出入総額は前年比24.4%増 前年同月は新型コロナで低迷

20210617貿易統計

 神戸税関が17日に発表した5月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比24.4%増の7096億円だった。4カ月連続で前年同月を上回った。19年5月(7236億円)には届かなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた最初の緊急事態宣言でに動きが低迷した昨年を大幅に上回った。

 輸出額は前年同月比30.6%増の4277億円だった。建設用・鉱山用機械が米国向けなどで増え、59.2%増の266億円だった。このほか無機化合物が87.8%増の184億円、非鉄金属が79.3%増の157億円と、いずれも5月としては過去最高になった。地域別では米国向けが大幅増になった。

 輸入額は前年同月比16.1%増の2819億円になった。中国やベトナムなどからの衣類および同付属品が72.1%増の184億円のほか、たばこ、輸送用機器などが大幅に伸びた。ただ地域別では米国向けが11カ月連続で前年同月を下回った。

 5月の平均為替レートは1ドル=108円80銭と、前年同月に比べ1円63銭の円安・ドル高だった。全国の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月比0.6%低下の5.6%になった。

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