2月の神戸港、輸出入総額は前年比8.5%増 前年同月に新型コロナで急減

20210317貿易統計

 神戸税関が17日に発表した2月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比8.5%増の6691億円だった。2カ月ぶりに前年同月を上回った。輸入額が前年同月に比べて25.8%増の2460億円と大幅に増えたのが寄与した。前年同月は新型コロナウイルスの影響で中国からの輸入が急減した。その反動を上回る勢いで、中国での生産が活発化していることなどが改めて統計に表れた。中国からの衣類やエアコンなどの輸入が大幅に伸びた。

 輸入額を主要地域別にみると、中国からが前年同月比2.4倍の698億円、欧州連合(EU)からが32%増の513億円と増加した。エアコンなどの「加熱用・冷却用機器」のほか、パソコンなど「事務用機器」の輸入が増えた。一方で米国からの輸入は12%減の208億円と減少。米国からの「無機化合物」「非鉄金属」「電池」などの輸入が減った。

 輸出額は0.4%増の4231億円と前年同月並みだった。韓国やタイ向けの「原動機」や、米国やエジプト向けの「建設用・鉱山用機械」が増加した。半面、ポーランドや米国向けの「無機化合物」や、ベトナムや中国向けの「織物用糸及び繊維製品」が減少した。

 2月の平均為替レートは1ドル=104円50銭と、前年同月に比べ5円ちょうどの円高・ドル安だった。全国の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月比0.2%上昇の5.6%。

 輸出入総額の1〜2月合計は1兆3144億円だった。前年同期を3.8%上回り、昨年は1月、今年は2月にあったアジアでの旧正月の連休による影響を除いても交易が活発化したことが分かった。

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