三木谷楽天会長「国民的ムーブメントとしてワクチン接種の合意形成が必要」

20210704三木谷浩史氏

 楽天グループ(4755)の三木谷浩史会長兼社長(写真)は4日、神戸市が設置して同社などが運営する新型コロナウイルスのワクチン大規模接種会場であるノエビアスタジアム神戸で記者会見し、「国民的なムーブメントとしてワクチン接種を推し進めるという合意形成が重要だ」と述べ、ワクチン接種の広がりによる本格的な経済活動の再開に期待を語った。足元では米ファイザー製のワクチンが不足しているが、「この会場もモデルナへの切り替えを検討させてもらって、接種のスピードが落ちないように、なんとか工夫していきたい」とも述べた。

 三木谷氏はノエビアスタジアム神戸を接種会場として活用することを思いついたきっかけとして、「5月の初頭に総理(菅義偉首相)と面談していただきまして、その時には(ワクチン接種の)打ち手が少ないという話だった」ことがあると説明。一方で楽天グループとしても「さまざまなサービスを展開する中で、日本経済が復活しないと我々のビジネスの先もない」とも考えたという。このため、「産官学で連携して進めるとできるというモデルケースを作ろうということで、ノエビアスタジアムのプロジェクトを開始した」と明かした。

 同会場では現在1日に約4000人に接種しており、会場運営は順調だ。三木谷氏は「自治体、観光地などにマニュアルを提供してノウハウを伝えるとともに、楽天トラベル内で無料でご協力させていただくコンサルタントを置いている」と「神戸モデル」を全国に広める意向。神戸でもロッカールームでの待機やグラウンド脇に出られるなど他の会場にはない、ある種の特典に加え「さらにどういったことができるかは分からないが、市長と相談しながら、これから若年層の接種を進められるようにがんばりたい」と話していた。

 三木谷氏は、4日午前にノエビアスタジアム神戸を西村康稔経済財政・再生相が視察した後、久元喜造市長らと記者会見して話した。

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