神戸市、ノエスタ神戸で31日から大規模接種 市長「完了を前倒しできる」
- 2021/05/21
- 10:10
神戸市は21日、球技場のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)を31日から新型コロナウイルスの大規模ワクチン接種会場として活用すると発表した。当初1日あたり1000人の接種で開始し、段階的に5000人まで拡大する。サッカーの試合開催日も接種を実施する予定だ。22日午前8時半から予約の受け付けを始める。21日午前に神戸市役所で記者会見した神戸市の久元喜造市長(写真左)は「7月末までとしていた高齢者の接種完了を前倒しすることができる」と話した。
サッカーのJリーグがワクチン接種に向けて協力を打ち出した一環で、サッカーJ1のヴィッセル神戸が接種場所として本拠地であるノエスタの提供を神戸市に申し出た。ヴィッセル神戸の運営会社のトップでもある楽天(4755)の三木谷浩司会長兼社長が8日に、神戸市の久元喜造市長に連絡したのをきっかけに、関係機関との調整を始めたという。31日の接種開始を控えて、27日午後にシミュレーション(予行演習)を実施する。
神戸市が全体の統括を担当。ヴィッセル神戸を含む楽天グループが接種会場の運営や関係機関との調整などを担当する。医師は神戸大学、神戸大学医学部付属病院、東京慈恵会医科大学(東京都港区)、SBCメディカルグループ(東京都新宿区)が派遣。予診や副反応などへの対応は医師があたり、接種は看護師が中心になる見通し。接種するワクチンはファイザー製を予定する。
ノエスタ神戸にはJR兵庫駅と新長田駅から、無料で使えるシャトルバスを15分間隔で運行する計画だ。テレビ会議システムを通じて記者会見に出席した三木谷氏(写真右)は、「まずは1日5000人をめざすが、それ以上にキャパ(許容量)を上げていきたい」と話した。さらに「将来的には兵庫県とも調整させていただいて、近隣(市町)の方も使えるようになれば」との展望を語った。
会場は高齢者への接種完了後も、若年層の接種会場として利用したい考えという。記者会見には久元氏、三木谷氏のほか神戸市役所で神戸大の藤沢正人学長、神戸大医学付属病院の真庭謙昌院長、テレビ会議システムを通じて東京慈恵会医科大医学部・外科学講座統括責任者の大木隆生教授と、SBCメディカルグループの相川佳之代表が出席した。
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