神戸市、総額69億円の6月補正予算案 ワクチン会場設置などに49億円
- 2021/06/05
- 07:19
神戸市は4日、新型コロナウイルス対策を目的とした総額69億円の2021年度6月補正予算案を発表した。このうち49億円はワクチン接種体制の拡充に投入。ハーバーランドセンタービル(神戸市中央区)や、ノエビアスタジアム工場(神戸市兵庫区)に大規模接種会場を設置する費用のほか、ワクチン接種を受けた人の副反応に関する相談窓口を開設するのに使う費用などを手当てする。このほか、高齢者施設や障害者施設の職員向けにPCR検査を実施する費用などに14億円を充てる。
新型コロナの緊急事態宣言で兵庫県は飲食店などに営業時間の短縮を要請。この協力金の神戸市負担分は9億3800万円計上した。今回は、まん延防止等重点措置を実施した4月1〜24日の要請分を計上している。加えてライブハウス、ホール、美術館、博物館、映画館などで新たな企画事業を実施する際の支援や、里山などでの野外活動の補助などに9800万円を計上した。
一方で21年度当初予算では、新型コロナ専用病床を確保するための空床補償を「市民病院機構への支援金」として10億円計上していたが、国から負担することになったため減額。今回の補正予算の財源に充てた。加えて、予備費のうち5100万円も今回の財源にしている。新たに支出する69億円は、すべて国庫支出金と県支出金で賄う計算だ。補正予算を計上することで、神戸市の一般会計は予算額全体で8797億円に膨らむ。
神戸市は今回の補正予算案を11〜28日に開催する6月の神戸市議会で審議する。
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