モロゾフの2〜4月期、税引き益3.0倍 生産制御や店舗の人員見直しで
- 2021/06/05
- 01:30

洋菓子を製造販売するモロゾフ(2217)が4日発表した2021年2〜4月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比3.0倍の1億9600万円だった。増収効果に加え、販売状況に応じた生産の制御で原価率を改善したほか、店舗の人員配置を見直して販売人件費を削減。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大きかった子会社「鎌倉ニュージャーマン」の株式評価損2億2000万円を特別損失に計上したのを補って増益になった。
売上高は6%増の71億円、営業利益は2.9倍の6億1100万円になった。昨年8月から投入した新ブランド「ガレットオブール」など焼き菓子のほか、カスタードプリンやチーズケーキ類など洋生菓子が好調で増収効果が寄与。新型コロナの影響で2月のバレンタイン商戦の販売傾向が前期へと総じて前倒しになり、今期への計上分が減少したのを補った。
コロナ前である19年2〜4月期との比較では税引き利益が66%減、売上高は13%減になった。自宅で食べる菓子類が好調である半面、大型連休で帰省が控えられた結果、みやげ需要が低迷するなどギフトの回復が鈍い。ただ神戸経済ニュースの取材に応じた山岡祥記副社長は、「2〜4月期の業績はほぼ想定通り」との見方を示した。
22年1月期の業績予想は据え置いた。山岡副社長は「5〜7月期は中元商戦のウエートが大きく、百貨店各社が展開する通販サイトを通じたギフト需要が焦点になる」と話していた。
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