神戸製鋼、すべてのJIS認証が復帰 品質データ改ざん問題での取り消しなど

 神戸製鋼所は24日、2017年10月8日に発表した品質データ改ざん問題を受けて取り消しや一時停止になったJIS(日本工業規格)認証について、再認証などの対応が完了したと発表した。傘下の銅管・復水管メーカーである神鋼メタルプロダクツ(北九州市門司区)が製造した、銅と銅合金のシームレスパイプ(継目無管)についてJIS認証を取得。認証機関の日本検査キューエイ(JICQA、東京都中央区)が24日付で認証した。

 コベルコマテリアル銅管(神奈川県秦野市)が製造する外面被覆銅管についてのJISの認証は取り消されたままになったが、「製品の需要動向などから判断して、再取得の対象外とした」(コーポレート・コミュニケーション部)。このことで、品質データ改ざん問題によって取り消された認証の再取得や、一時停止になった認証の停止解除によって、すべての必要なJIS認証が復帰したことになる。

 今回再認証を受けた神鋼メタルプロダクツのシームレスパイプを巡っては、寸法の測定をしていないにも関わらず、数値をねつ造して記入した「寸法成績表」を作成して顧客に渡していたことなどが明らかになった。このため認証機関の日本品質保証機構(JQA)が2017年12月8日に、同製品に対するJIS認証を取り消した。その後、神鋼メタルプロダクツは品質管理体制の再構築に取り組み、再認証につなげた。

 改めて認証を受けたことで、神鋼メタルプロダクツの製品は今後、JISマークを表示した製品に順次切り替えて出荷する。今回の再認証による業績への影響は、現時点で不明としている。

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