日本製麻、前社長の宮森取締役が辞任 取締役会が辞任勧告・ゴーゴーカレー創業者

【神戸経済ニュース】麻袋大手の日本製麻(3306)は21日、辞任を勧告していた前社長の宮森宏和取締役(写真=資料)が同日付で辞任したと発表した。神戸市中央区の日本製麻本社で同日開催した取締役会に、宮森氏はテレビ会議システムを通じて出席し、辞任を申し出たという。取締役会は宮森氏の申し出を受理し、辞任が決まった。この時期に辞任を決めた理由について、特に説明はなかった。

 宮森氏は「金沢カレー」の店舗を展開するゴーゴーカレーグループ(金沢市)の創業者。以前から取引先だった日本製麻の食品事業には改善の余地が大きいとして、日本製麻株の10%超を取得。宮森氏を社長に選ぶための臨時株主総会を開くよう日本製麻に求め、今年4月の臨時株主総会で社長に就任した。

 だが昨年8月に日本製麻の取締役会は、宮森氏の経費申請を巡り取締役会の監督機能を十分に発揮できないなどとして、宮森氏の社長解任を決議。宮森氏は取締役に転じた。この取締役会の開催日に、ゴーゴーカレーグループが日本製麻の株式を追加取得した。これを第三者委がインサイダー取引と認定し、同年11月に宮森氏の辞任を勧告していた。

 取締役会は辞任とともに昨年7月以降の役員報酬返還なども求めていたが、実際に変換したかは明らかにしていない。日本製麻は宮森氏の後任として、同社の高橋賢作・執行役員ボルカノ食品事業部長を取締役候補者にすると発表。6月の定時株主総会で選任する計画としている。

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