井戸兵庫知事、大阪湾岸道路西伸部「工事進捗に応じて使えるところから使う」
- 2020/01/23
- 21:27
兵庫県の井戸敏三知事は、23日に大阪市北区で開いた「関西経済界と関西広域連合の意見交換会」に出席し、建設中の大阪湾岸道路(阪神高速道路湾岸線)西伸部について、「(建設工事の)進捗状況に応じて使えるところから使っていく、という基本姿勢でよいと思う」と話し、使用開始は全線開通まで待たず柔軟に考えるべきとの認識を示した。神戸商工会議所の植村武雄副会頭(小泉製麻会長)が、ひとまず大阪・関西万博が開かれる2025年までに同道路の六甲アイランド〜ポートアイランド間を完成させてはどうかと提案したのに答えて述べた。
もっとも井戸知事は「急ぐことは重要」とも強調した。阪神高速神戸線は「いまでさえ設計容量の2倍以上の車が走っている」と指摘。25年の万博開催時にはさらなる混雑を回避するため、「四国のみなさんは淡路島で(車を)駐めて、淡路島から船で渡る、西の方々はポートアイランドでも六甲アイランドでも尼崎でもよいのですが、そこで駐めて船で連絡をはかるといった大胆な対応をしないと(万博の来場者を)さばけないのではないか」との見解を示し、万博会場への海上ルートの充実をあわせて強調していた。
交通インフラに言及する中で神戸空港についても触れ、「出自がなかなか厳しかったこともあり、すくすくと育っているかどうかという課題はあるが、これからお役に立ちうる存在として、いろんな可能性があるので、ぜひご理解をいただきたい」と述べ、神戸空港が関西全体の発展に寄与する可能性を強調した。そのうえで「特に関西3空港懇談会の開催はできるだけ早く(関経連の)松本会長にリーダーシップを取っていただくようお願いしたい」と話していた。
井戸氏は「関西経済界と関西広域連合の意見交換会」に関西広域連合の連合長として出席。加盟する各府県知事や市長と、関経連の松本正義会長、各府県の商工会議所トップらが参加して、万博に向けた準備やスポーツ振興、観光振興、起業支援や中小企業支援といった産業振興など、幅広い話題について意見交換した。会合の冒頭では2月1日の参加受け付けを控えて在阪テレビ局で放映する、「ワールドマスターズゲームズ2021関西」のテレビCMを確認した。(写真=関西広域連合が配信した動画より)
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