19年の神戸港、輸出入総額3年ぶり前年比減 海外停滞・ASEANから輸入は最高

20200123年間貿易統計2019

 神戸税関が23日に発表した2019年の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入の総額は前年比4.2%減の8兆8688億円と、3年ぶりに減少した。輸出額、輸入額ともに減少した。米中貿易摩擦などを背景に、海外景気が停滞した影響を受けた。外国為替市場で円相場が上昇したことで、円換算値が目減りした影響も出た。年間の平均為替レートは1ドル=109円08銭と、18年に比べ1円42銭の円安・ドル高だった。

 輸出額は前年比4.5%減の5575億円だった。品目別でみると、インドネシア向けやフィリピン、オーストラリア向けの建設用・鉱山用機械が11.0%減の3135億円と減少が目立った。中国、インドネシア、韓国などへの原動機の輸出も9.0%減の2841億円と減少。カタール、米国、英国向けの鉄道用車両も59.5%減の190億円と大きく減った。半面、無機化合物の輸出は15.1%増の1627億円と、過去最高の輸出額になった。

 一方、輸入額は前年比3.7%減の3兆3112億円だった。フィンランド、カナダ、中国などからの非鉄金属の輸入が31.3%減の1093億円と減少が目立った。スウェーデンやベルギー、ドイツなどからの医薬品も38.6%減の727億円と大幅に減少した。石油・石炭といった鉱物性燃料の輸入も減少した。半面、無機化合物の輸入は7.9%増の1396億円と過去最高を記録した。

 主要な地域別で輸出入の相手国をみると、輸出は対中国、ASEAN(東南アジア諸国連合)、アジア全体、米国、欧州連合(EU)がいずれも前年比減だった。輸入は対中国、アジア全体、米国、欧州連合(EU)が前年比減だったが、ASEANからの輸入は過去最高額になった。日本で消費する衣類などの生産を中国からASEANにシフトする動きが表れた。

 同時に発表した2019年12月の輸出入総額(速報)は、前年同月比5.4%減の7270億円だった。2カ月連続で10%超の減少を記録した11月までに比べ、減少率は小さくなった。輸出額は7.3%減の741億円。建設用・鉱山用機械の減少が続いた半面、中国や台湾向けの半導体製造装置の輸出額が月間では過去最高を記録した。輸入額は1.7%減の2604億円だった。

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