川重、亀裂の新幹線台車を製造で謝罪 品質管理の不備認め社長ら減給 

20180228新幹線き裂台車

 2017年12月11日に東京行き新幹線「のぞみ」の台車枠に亀裂(上の写真=JR西日本の発表資料より)がみつかり名古屋駅で運転を取りやめた問題で、台車を製造した川崎重工業は28日、品質管理の不備を認めて謝罪した。本来は7ミリメートル必要な鋼板の厚さが、製造工程で溶接しやすいように最も薄い部分で4.7ミリメートルにまで削られていた。図面通りに製造されず強度が不足したのが、き裂の原因になった可能性があり、川重は亀裂が入った台車と同じ部分で鋼板の厚さが7ミリ未満であることがわかった147台などの台車枠の交換を進める。

 亀裂が入った台車以外に、川重が製造してJR西日本とJR東海が保有する同型車「N700系」のうち147台(JR西日本で100台、JR東海で47台)の台車で、亀裂が入った台車と同じ場所の鋼板の厚さが7ミリメートルを下回っていた。超音波探査で微細な傷が疑われる台車も29台(西日本22台、東海7台)あったという。致命的な傷ではなく当面の走行に影響はないというが、川重はこれらの台車を順次交換する。(下の写真は運転を取りやめた直後の新幹線のぞみ=名古屋駅にて昨年12月11日撮影)

20180228のぞみ名古屋で運休

 図面通りに台車が製造されなかった原因について川重は、生産技術部門からの文書による作業指示が粗く、手順の多くが製造現場に任されたことを挙げた。さらに作業指示を守らせる権限や責任の所在があいまいだったこともあるという。川重はN700系以外の国内外の車両に取り付けた台車は、構造や形状などが異なり、製造管理部門が本来の手順通り製造されたのを確認しているという。

 鉄道車両部門のトップとして経営責任を問うため、4月1日付で予定していた小河原誠常務の代表取締役への就任を見送る。小河原氏は3〜5月の月額報酬のうち30%を返上する。このほか金花芳則社長も3〜5月の月額報酬のうち50%を返上するという。業績への影響は「現時点で算定できる段階ではありません」としている。

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