政井日銀審議委員、兵庫県「強み生かした施策のチャンス」 観光客増加で

 日銀の政井貴子審議委員は6日午前に神戸市内で開いた兵庫県金融経済懇談会であいさつし、姫路城や城崎温泉などに外国人観光客が増加していることに触れた。2020年に東京五輪・パラリンピックを控えて外国人観光客は一段の増加も見込まれることから、「当地の強みを生かした施策を進めていくチャンスだと思います」との見方を示した。

 政井氏は兵庫県の観光産業について、「六甲の山々と海に囲まれた美しい神戸の街、世界遺産の『姫路城』、風情ある街並みと外湯めぐりで有名な『城崎温泉』など多彩な観光資源があります」と指摘。「伸びしろが非常に大きいと感じています」と印象を述べた。

 神戸市が進めている神戸医療産業都市については「拠点であるポートアイランドに進出する企業数が着実に増え、雇用と経済効果を生み出しています」と評価した。理化学研究所が計画しており、「京」の100倍の計算性能を目標とする、次世代スーパーコンピューターとの相乗効果に期待感を示した。

 国内の景気全般については、好調な輸出を追い風として「2018 年度までの期間を中心に、潜在成長率を上回る成長を維持する」との見方を改めて示した。一方で、物価が日銀の目標まで上昇していないことから、「強力な金融緩和が必要であることに変わりない」などと強調した。

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