住友ゴム、子会社ダンロップスポーツなど吸収合併 スポーツ事業を統合
- 2017/08/29
- 21:28
住友ゴムは29日、子会社で東証1部上場のダンロップスポーツを2018年1月1日付で吸収合併すると発表した。住友ゴムが手がけるタイヤと、ダンロップスポーツで展開するスポーツ用品に共通するブランド「ダンロップ(DUNLOP)」の価値向上などがねらい。合併は株式交換方式で実施し、ダンロップスポーツ株1株に住友ゴム株の0.784株を割り当てる。住友ゴムはダンロップスポーツの株主に割り当てるための自社株を株式市場で買い付ける。
住友ゴムは4月に英スポーツ・ダイレクト・インターナショナルから日本以外でのスポーツ用品の「ダンロップ」の商標権を買収し、ダンロップスポーツと共同出資会社したダンロップ・インターナショナル社に管理させていた。スポーツでは「ダンロップ」ブランドが全世界で使えることになったのを機に、ブランドを共有するタイヤとの相乗効果などについて検討を重ねていたという。この結果としてスポーツ事業も住友ゴムで展開することに決めた。
住友ゴムは既にダンロップスポーツ株の約6割を保有しており、残りを取得するには約901万株が必要な計算だ。このため同社は910万株、210億円を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は9月8日〜12月22日とした。ダンロップスポーツは12月26日を最終売買日として東証1部を上場廃止になる。住友ゴムはダンロップ・インターナショナルも吸収合併する。
現在ダンロップスポーツは「XXIO」「SRIXON」「ClevelandGolf」などのブランドでスポーツ用品を販売してきた。さらに今後は「DUNLOP」も活用して商品やサービスを展開し、スポーツ業界での存在感を高めたい考えだ。(写真はダンロップスポーツも入居する住友ゴム本社ビル=神戸市中央区)
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