8月の兵庫県一致指数は2カ月ぶり上昇 基調判断「改善している」据え置き

 兵庫県が29日に発表した8月の兵庫県景気動向指数(兵庫CI、2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月から0.1ポイント上昇の77.9だった。2カ月ぶりに上昇した。堅調な海外需要を背景に企業収益が伸びたほか、底堅い個人消費に景気が支えられた。ただ、国内では新型コロナウイルスの「第5波」が拡大したほか、海外では東南アジアなどで感染拡大による経済の停滞懸念が心理的な重しになった。兵庫県は、同指数の動きによって判断する景気の基調判断を据え置き、10カ月連続で「改善を示している」との見方を示した。

 一致指数の上昇は、輸入通関実績や大口電力消費量の増加、企業収益率(製造業)の改善などが寄与した。新規求人数の減少や日経商品指数(42種)の低下、生産財生産指数の低下などを補った。

 数カ月先の景気を示す先行指数は前月比0.1ポイント低下の109.3と、4カ月連続で低下した。雇用保険受給者実人員の減少や、法人事業税・特別法人事業税・地方法人特別税調定額の増加などが寄与した。

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