神戸空港、9月の旅客数は前年比9%増 月間通じ宣言発令・4〜9月は69%増

【神戸経済ニュース】空港運営会社の関西エアポートグループが25日発表した9月の神戸空港旅客数は、前年同月比9%増の11万6785人だった。旅客数は3カ月連続で10万人の節目を上回った。前年同月に比べると旅客数は増加したが、月間を通じて兵庫県には新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されていたこともあり、旅客数の回復は前月(48%増)などに比べて鈍かった。新型コロナ感染拡大前の19年9月の旅客数との比較では61%下回った。

 路線別で前年同月の旅客数を上回ったのは仙台便、羽田便、松本便、高知便、長崎便だった。半面、新千歳便、青森便、茨城便、鹿児島便、那覇便。花巻便と下地島便は前年同月は未就航だった。全便でみて利用率(提供座席数に対する有料乗客数)は41.4%だった。ただ就航各社からは、新規感染者数が減少し、全国の緊急事態宣言などが解除される見通しになった月末にかけては、乗客に増加の兆しが出ていたとの指摘もあった。

 旅客便の発着回数は前年同月比では25%増、小型機なども含めた全体の発着回数は7%増の2670回だった。

 4〜9月期で見ると、神戸空港を利用した旅客数は前年同期比69%増の71万7749人だった。新型コロナのワクチン接種が広がったことや、民間のPCR検査の普及もあって、ビジネスや旅行などで航空機を使う人が増えた。だが19年4〜9月期に比べると、58%減にとどまった。発着回数は1万4267回(うち旅客便1万536回)で前年同期比39%増(60%増)だった。発着回数の19年4〜9月比は9%減だった。

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