川重と近大、22日に関空で自動PCR検査ロボ稼働 最短3時間で陰性証明

20210921川重ロボットイメージ

 川崎重工業(7012)と関西国際空港内の近畿大学医学部関西国際空港クリニック(大阪府泉佐野市)は21日、川重が開発した自動PCR検査ロボットシステムを活用したPCR検査サービスを22日に始めると発表した。川重の自動PCR検査ロボットシステムが空港で商用稼働するのは初めて。従来は検査に1日かかっていたが、陰性証明書の発行までを最短3時間でできるようになる。国際線の出発旅客にとって、利便性が大幅に高まる。(写真はPCR検査ロボットシステムの稼働イメージ=川重提供)

 関西国際空港でPCR検査の陰性証明を受け取って国際線に搭乗する場合、これまでは前日までにいったん関空に出向き、クリニックで検体を提出したうえで改めて搭乗日に陰性証明を受け取る必要があった。川重のシステムを導入することで、検査にかかる時間が大幅に短縮され、搭乗前の数時間で検体採取から陰性証明の発行まで可能になり、利便性が高まる。加えて従来はPCR検査を検査会社に委託していたこともあり、4万4000円(税込み)だった検査費用も3万3500円(同)に下がる。

 近大関西国際空港クリニックは検体採取、医師による確定診断と、海外渡航に必要な陰性証明書の発行を担当。川重はPCR検査の予約、受け付け、検査、結果通知、検査料金の受け取りなど「PCR検査センター」の運営業務を受託する。川重としてはPCR検査サービス事業が本格的に稼働する形だ。

 利用するには原則としてPCR検査センターへの電話予約が必要だ(電話番号 072-456-6220)。検体は唾液のみ対応。自由診療のため保険は適用されない。料金の支払いはクレジットカードのみ利用できる(現金は不可)。陰性証明書の追加は1枚あたり5500円(税込み)。陽性の場合に、家族や知人の車など、公共交通以外の移動手段を自分で確保できることも検査の条件としている。

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