川重、関西国際空港で自動PCR検査サービス 国際線の出発旅客に夏ごろ

20210520川重PCR検査ロボ

 川崎重工業(7012)は20日、関西エアポート(大阪府泉佐野市)が運営する関西国際空港に自動PCR検査ロボットシステム(写真)を設置したと発表した。同システム使用して、航空旅客向けにPCR検査サービスを空港で提供するのは初めて。川重と関西エアなどが連携し、国際線出発旅客を対象に夏ごろの検査開始をめざす。

 同システムは川重がシスメックス(6869)、川重とシスメックスの共同出資会社であるメディカロイド(神戸市中央区)と共同で開発。唾液や鼻ぬぐい液を検体とした通常のPCR検査を全自動で実施し、約80分と短時間で結果が分かる。1日に16時間稼働して最大で2500検体の検査が可能だ。すべての機材を40フィートコンテナ1台に収め、簡単に移動できるようにしたのが特徴だ。

 飛行機に搭乗して出国するのには陰性証明が必要になっている。現在は陰性証明の取得には時間がかかり、あらかじめ前日などに取得してから空港に向かうケースがほとんどだ。関西国際空港でも別の検査機関がPCR検査を受け付けているが、検査結果が判明するには1日程度かかる。だがシステムが稼働すれば航空機に乗る直前数時間で検査ができ、搭乗客の利便性が高まる。

 関西国際空港では検査の受け付けや、最終的な感染の有無を診断する医療機関から、川重が検査業務を受託する形式で準備を進めている。現在、検査サービスの利用者向け窓口になる医療機関などと詳細を検討中だ。設置した検査システムを衛星検査所として登録するのにかかる時間も考慮し、夏ごろには検査を開始したい考えだ。

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