ケンミン食品の冷凍ビーフン自販機、好調で2台目 冷食工場ある丹波篠山市に

20210831ビーフン自販機

 ビーフン国内最大手のケンミン食品(神戸市中央区)が神戸・元町の同社本社ビル前に設置した冷凍ビーフンや冷凍はるさめ専用の自動販売機(写真=資料)が好調だ。販売を正式に開始した1日から10日までの販売数量が1500セットを超え、この10日間で月間の目標を達成した。世界で初めてとも考えられる珍しさで、メディアが積極的に取り上げた以外にも理由があると判断し、2台目の自販機をメーカーに注文。新たに丹波篠山市にある同社の冷凍食品工場に設置する計画だ。

 同社は1日あたりの目標を50セット(約2万5000円、1セットは2食で500円)としていたが、最初の週末である4日と5日はそれぞれ200セット(10万円)に到達。その後も1日に150セットを超す販売が続き、10日には1日からの販売数量が1500セット(75万円)に届いたという。各種メディアが取り上げたほか、SNS(交流サイト)でも情報が拡散。自販機の目立つ黄色の配色も奏功した。加えて近隣のオフィスやマンションから、夕食や夜食の目的で買い求める利用客も多かった。

 ケンミン食品ではメディアで目立ったばかりでなく、好きな時に手軽に温めて食べられる冷凍食品の便利さが需要につながったとみる。これまで冷凍食品の「焼ビーフン」は生協だけでの取り扱いだったこともあり、自販機をきっかけに初めて冷凍食品の「焼ビーフン」を知ったという利用客も多いという。小腹満たしのスナックとは異なり、食事として購入する需要があるというのも確認できた。今後の自販機を設置する場所の選定などに、参考になると考えている。

 2台目を設置する丹波篠山市では、1978年に冷凍食品工場を開設。冷凍食品の「焼ビーフン」を製造してきた40年を超す歴史があるが、その製品を販売している店舗は同市内になかった。このため工場の地元で「気軽に冷凍食品の焼ビーフンを購入してもらえるきっかけになると期待している」(ケンミン食品の広報担当者)。近隣の工場に働く人などが、昼食として利用する展開もありそうだ。11月上旬の稼働を予定する。

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