アサヒHD、新株予約権の発行で2億1400万ドル調達 北米事業の拡大で

 貴金属リサイクルのアサヒホールディングスは25日、新株予約権の発行などで2億1400万ドル(約227億円)を調達すると発表した。新株予約権の発行などにかかる諸費用を除いた約2億ドルのうち、約5000万ドルを北米での貴金属精錬事業に、残りの約1億5000万ドルを北米事業の運転資金などに充当。北米事業の拡大に伴って、必要になる資金を手当てする。

 北米の貴金属市場では、貴金属原材料の供給元である鉱山会社に対して、精錬会社が原材料を受け取ってから精練を終えるまでの時間を待たず、先に貴金属商品を引き渡す商慣行「前渡し取引」が多い。柔軟に対応すれば受注増にもつながるが、手元流動性を高めるなどリスク許容度も高める必要がある。今回調達する資金はそうした運転資金などにも活用する。

 具体的にはアサヒHDの新株予約権2000個を、北米子会社にすべて割り当てる第三者割り当て方式で発行する。北米子会社はユーロ市場でアサヒHD株に転換できる表面利率ゼロ%の交換社債を発行し、資金を調達。北米子会社が発行する交換社債には、アサヒHDによる保証を付ける。北米子会社は交換社債の発行で取得した資金で、アサヒHDの新株予約権の対価を支払う。

 アサヒHDの株価を24日の東証終値でドル建てに換算すると40ドル60セント。これでアサヒHD株の新株予約権がすべて権利行使された場合、発行済み株式数は20年9月30日時点に比べて12.36%増加する。その分、1株利益や議決権は希薄化するが、今回の資金調達が北米事業の成長につながり、株主の利益に寄与すると判断した。

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