井戸兵庫知事「後継指名はしない」 金沢副知事には「期待している」

20201214井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事は14日の定例記者会見で、立候補しないと表明した来年7月ごろの次回の知事選に向けて「後継指名などはしない」と述べた。「私も(前任者である)貝原(俊民)知事から後継指名など受けたことはない」と述べ、あくまで立候補には本人の意欲が重要であることを強調した。県議会の最大会派で、井戸知事も前回の知事選で支援を受けた自民が、後継候補として金沢和夫副知事を支援する方針を確認したことについては、「(井戸氏と)一緒にやってきたということを重く受け止めて判断をすると、(立候補に)期待している」と述べた。

 一方、井戸氏が12月議会の最終日である11日に退任の意向を表明したことについては、「これまでは(選挙がある年の)3月に、次の知事選に立候補すると表明してきた」ことから、次回の定例議会の会期末である「3月になると『また井戸が出るのではないか』といった見方も出てくるだろう」と述べた。事前に退任の意向を表明しておくことで、立候補者や政党など知事選に向けて準備しやすくするねらいがあったと説明した。

 もっとも井戸氏によると「5期目に当選したときから、6期はいかがなものかと漠然とは思っていた」という。今年2月ごろから具体的に、今回の任期限りで退任する意向が固まってきたという。そうしたなかで「一定の自分なりの判断を県民のみなさんにお示しした方がいいのではないか」と判断し、退任意向の表明につながったと話していた。

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