早駒運輸、神戸を女子ラグビーの「西の聖地」に 神戸親和女子大らと提携
- 2020/09/24
- 11:54
神戸港でタグボートや遊覧船を運航する早駒運輸(神戸市中央区)は24日、社会で活躍する女性の育成と地域活性化で、女子ラグビーチームの神戸ファストジャイロ(同)、神戸親和女子大学(神戸市北区)と連携協定を結んだ。神戸を日本の女子ラグビーの「西の聖地」にすることで、女性があらゆる分野で活躍できる社会作りに寄与するのがねらい。神戸親和女子大で同日、協定の締結式を開催した(写真)。
具体的には神戸親和女子大が、神戸ファストジャイロに所属することを条件としたAO入試を実施するほか、選手が引退後にセカンドキャリアとして大学進学する際の受け入れ枠などを開設。意欲のある女性がラグビー選手として活躍しやすい環境を整える。一方で、同チームの選手は同大が開催する行事への出演や、同大の女子ラグビー部との交流などで女子ラグビーの普及活動を展開。さらに早駒運輸は神戸親和女子大からインターンシップ学生を受け入れる。
一般社団法人の神戸ファストジャイロ代表を務める早駒運輸の渡辺真二社長(写真右)は、「兵庫県は中学までは女子ラグビーが全国レベルといわれるが、年齢が上がると優秀な選手ほど日本代表入りをめざして試合数の多い関東をめざす」と指摘。「神戸ファストジャイロから日本代表選手を出して、神戸が女性の輝く街であることを示したい」と強調した。
日本代表候補で神戸ファストジャイロに所属する用貝涼乃選手らを輩出した、神戸親和女子大学の三井知代学長(写真左)は、同大の方針として「女性であるからこそ地域や社会に出て活躍するよう学生たちの背中を押している」と強調。「この秋に新しい体育館『親和アリーナ』も完成し、スポーツを通じて地域社会と交流する体制も整った」と、神戸ファストジャイロとの連携への期待感を述べた。
神戸ファストジャイロは、流通科学大学女子ラグビー部を母体に早駒運輸などが支援して2018年11月にクラブチームとして発足。地元企業による後援会設立などを経て、19年11月に一般社団法人としてのチームを法人化した。早駒運輸は船長など乗組員全員が女性の遊覧船で人気を得るなど、長らく「男の職場」とされてきた海運業界では先駆けて、女性が活躍する職場作りを進めている。
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