日本酒・紅茶「2つの神戸文化」を食事とともに 沢の鶴と富永貿易が共同開発
- 2020/09/25
- 01:05
日本酒を製造販売する沢の鶴(神戸市灘区)は、日本酒から作った梅酒で紅茶を抽出した「古酒仕込み 紅茶梅酒」(写真左)を28日に発売する。灘の酒に紅茶という、いずれも神戸から日本全国に広がった2つの食文化をかけあわせ、新たな味わいを神戸から発信する。沢の鶴の西村隆社長と、共同開発した食品の専門商社である富永貿易(神戸市中央区)の富永昌平社長が、24日に神戸市内で記者会見して発表した。
沢の鶴の西村社長は「日本酒で作った梅酒の深い味をぜひ楽しんでほしい」と力を込める。一般的な梅酒は税法上の規制もありホワイトリカーと呼ばれる焼酎の一種で梅を漬けるが、今回採用したのは3年以上熟成した日本酒の古酒に、上質な南高梅を漬け込んだ「日本酒の梅酒」だ。さわやかな梅と紅茶の香りに日本酒の深みが調和し、さっぱりとしながらも芳醇な味わいが楽しめる。「食事と一緒に、あるいは食後のスイーツと一緒に楽しんでほしい」(西村氏)という。
2018年から約2年がかりで開発、発売にこぎ着けた。沢の鶴が、足元で紅茶市場が伸びているのに着目。新製品開発に使用する紅茶について相談したところ、富永貿易が紹介したのが英ロンドン初のオーガニック紅茶ブランド「ハムステッドティー」(写真右)だった。茶葉にはインド・ダージリン地方で生産したダージリン種の茶葉を100%使用した。「沢の鶴さんのこだわりに対して、ふさわしいブランドがハムステッドティーだと思った」(富永貿易の富永社長)
300ミリリットルの瓶入りで販売。ストレート、ロック、ソーダ割りなど好みの飲み方ができる。沢の鶴オンラインショップなど公式ネット通販3店舗では予約の受け付けを開始した。26日には沢の鶴資料館での先行販売を開始。28日には全国の酒類を取り扱う小売り店や飲食店での一般販売を開始する。製造・販売は沢の鶴だが、これまで同社の販路でなかった輸入食料品の専門店などへは富永貿易が販売を担当するという。販売目標は年間2万本だ。参考小売り価格は税別で1280円。
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