ワールド、7月の既存店売上高26.1%減 セール前倒しや感染再拡大の影響で

 ワールドが5日発表した7月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月比26.1%減だった。6月の14.1%減に比べると悪化した。密集を避けるために夏物セールの一部を6月に前倒ししたことで7月上旬の出足が低調だったうえ、新型コロナの感染が再拡大したことによる外出自粛の影響も受けた。通行量が多い立地ほど、集客力が低下する傾向が目立ったという。休日数は前年同月に比べ1日多く、既存店売上高を1.9%程度押し上げたとみている。

 梅雨明けの遅れや豪雨など天候不純を背景に、アパレルや雑貨の夏物商材を「伸ばし切れなかった」という。一方で、自宅での過ごし方を充実させる生活雑貨への需要が引き続き強く、ブランドでは生活雑貨の「212キッチンストア」「ワンズテラス」が好調だった。ネット通販は自社サイトを中心に好調が続き、前年同月比37.1%増だった。

 7月は新規出店が3店で、9店舗を撤退した。出退店やネット通販も含んだ国内の小売り売上高は前年同月比20.4%減だった。

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