ワールド、6月の既存店売上高14.1%減に改善 ネット通販は56.2%増と好調

 ワールドが3日発表した6月の月次動向は、国内既存店舗の小売り売上高が前年同月比14.1%減だった。5月の71.8%減から大幅に改善した。新型コロナウイルスを巡る国の緊急事態宣言は5月中に解除。営業時間の短縮は多くの店舗で続いたが、ひとまず6月3日には全店舗の営業を再開したことが回復に寄与した。ただ、都心部の駅ビルや百貨店は週末を中心に依然として客数の戻りは緩慢という。休日数は昨年に比べ2日減で、既存店売上高にはマイナス3.5%程度の影響が出たとみている。

 気温の上昇を受けて羽織り物が低調になった一方で、ニットプルオーバーなどの軽衣料が好調に推移した。加えて、家での過ごし方を充実させる生活雑貨での需要がおう盛だったという。ネット通販の売上高(自社ブランド品の販売額)は前年同月比56.2%増と好調だった。伸び率は2カ月連続で前月を上回った。

 6月は新規出店が2店で、6店舗を撤退した。出退店やネット通販も含んだ国内の小売り売上高は前年同月比8.3%減だった。

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