5月の兵庫県有効求人倍率、4年半ぶり低水準 判断「厳しさ」に下方修正

 厚生労働省の兵庫労働局が30日発表した5月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は1.05倍と、前月に比べて0.08ポイント低下した。5カ月連続の低下で、2015年12月以来4年5カ月ぶりの低水準になった。有効求人数が前月比で6.5%減少し、有効求職者数が0.5増加した。兵庫労働局は足元の雇用情勢について、「求人が求職を上回って推移しているものの、求人が大幅に減少しており、求職者の増加もあいまって、厳しさがみられる」との見方を示した。

 兵庫労働局による情勢判断は、前月の「求人が求職を上回って推移しているものの、求人が大幅に減少しており、弱さがみられる」「新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に、より一層注意する必要がある」から下方修正した。

 雇用の先行指標とされる新規求人倍率は1.69倍。前月比0.05ポイント改善と2カ月ぶりに前の月を上回った。

 企業の新規求人(原数値)は前年同月比32.3%減と、5カ月連続の減少。前月と同程度の大幅な減少になった。業種別では、建設業が20.7%減、製造業が46.2%減、情報通信業が33.1%減、運輸業・郵便業が27.6%減、卸売業・小売業が38.9%減、宿泊業・飲食サービス業が21.5%減、生活関連サービス業・娯楽業が53.1%減などだった。

 全国統計では、厚生労働省が発表した同じ月の有効求人倍率(季節調整値)が前月に比べ0.12ポイント低下の1.20倍。15年7月以来の水準に低下した。

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