4月の兵庫県一致指数は11.0低下 現在基準で最低、基調判断「悪化」据え置き

 兵庫県が30日に発表した4月の兵庫県景気動向指数(兵庫CI、2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月から11.0ポイント低下の71.7だった。基準年である2015年以降の最低を3カ月連続で更新した。さかのぼって算出した参考値でみても、09年5月の70.6以来の低水準と08年秋のリーマンショック直後以来の低水準になった。低下幅も広く15年以降では最大。急速な景気悪化であることを改めて印象づけた。

 所定外労働時間数(全産業)の減少や、実質百貨店販売額の減少、有効求人倍率の低下が大きく響いた。雇用環境の悪化と個人消費の冷え込みが、景気に大きく影響した様子が指数に表れた。兵庫県は、同指数の動きによって判断する景気の基調判断を据え置き、6カ月連続で「悪化を示している」との見方を示した。

 数カ月先の景気を示す先行指数は前月比22.0ポイント低下の81.7と、2カ月ぶりに悪化した。新規求人数が急減したほか、生産財生産指数が大幅に低下、鉱工業製品在庫率指数の急上昇などが大きく響いた。基準年である15年以前にさかのぼって算出した参考値でみると、09年8月の79.4以来の低水準になった。

 内閣府が24日に発表した同月の全国の景気動向指数(CI、2015年=100)改定値は、一致指数が前月比 8.7ポイント低下の80.1と、3カ月連続で悪化。悪化幅も大きかった。内閣府は国内景気の基調判断を「悪化を示している」に据え置いた。同判断は9カ月連続。

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