国連機関UNOPS「気候変動へ対処」で神戸の活動開始 ソニーと共同で募集

20200421三井住友

 神戸市中央区に今夏、スタートアップ(起業家)との連携拠点「GICジャパン(神戸)」を開設する国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)とソニーは21日、「テクノロジーを用いた強靭(じん)なインフラを作り、気候変動への対処を強化する」をテーマにスタートアップの募集を開始したと発表した。GICジャパン(神戸)で開催する事業の第1弾になる。UNOPSとソニーは選定したスタートアップに育成プログラムを提供するなど、スタートアップの成長を後押しする。

 募集期間は21日から7月31日の予定。専用のホームページを通じて、国籍などにかかわらず世界中から応募できる。スタートアップ企業の選定はUNOPS、兵庫県、神戸市、ソニーが共同で実施する。選ばれるとGICジャパン(神戸)に入居し、ソニーによる「ソニー・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム」を含むUNOPSの「グローバル・イノベーション・アクセラレーター・プログラム」に参加できる。スタートアップにとっては自社の技術が国連の課題解決に採用されるきっかけになる可能性がある。

 多様性を持つ気候全般や森林、海洋といった場面でのデータを、センシング(測定)とAI(人工知能)などで的確に分析することが、より迅速な気候変動への対処、将来の豊かな森や海の創出につながるとの観点から、UNOPSとソニーは今回のテーマを決めた。ソニーは2月にUNOPSと協業契約を結び、SDGs(持続開発目標)に向けた課題解決に継続的に共同で取り組むことを決めていた。この一環として神戸でのスタートアップ育成も展開する。

 新型コロナウイルスの感染拡大状況などから、GICジャパン(神戸)の開設時期や、グローバル・イノベーション・アクセラレーター・プログラムの開始時期などは現時点で決まっていない。(写真はGICジャパン(神戸)が入居する予定の三井住友銀行神戸本部ビル)

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