神戸市の商業地・住宅地が7年連続上昇 都心の上昇には減速感も・公示地価
- 2020/03/18
- 17:54
国土交通省が18日に発表した1月1日時点の公示地価によると、神戸市平均では商業地が前年に比べ6.0%上昇、住宅地が0.5%上昇といずれも7年連続で上昇した。商業地、住宅地ともに前年並みの上昇(6.1%上昇、0.4%上昇)が続いた。商業地では昨年に続いて中央区の伸びが突出していたほか、住宅地では、灘区の上昇が目立った。ただ、都心地区の商業地では上昇の勢いに陰りも見てとれる。さらに新型コロナウイルスの影響が長引くようなら、地価上昇の流れが変わる可能性もある。
商業地は、2年連続で神戸市の全9区がそろって上昇した。北神急行の市営化で利便性向上が期待される北区は1.9%上昇と、前年の0.9%上昇から伸び率が拡大したのが目立った。ただ、神戸市の中心地で、東灘区、灘区、中央区、兵庫区の「東部4区」でみると商業地の上昇率が平均8.4%上昇と、前年(8.8%上昇)比で地価の伸びはやや減速した。中央区に限ると11.0%上昇と、前年(12.1%上昇)比で低下した。
神戸市内で最も地価が高かった商業地は引き続き中央区三宮町1で、前年比17.6%上昇の1平方メートルあたり720万円だった。最も値上がり率が大きかった商業地は神戸市中央区明石町47番(写真)で、19.7%上昇の365万円になった。
公示地価の全国平均では商業地が3.1%上昇、住宅地が0.8%上昇した。全用途は5年連続で上昇。神戸市を含む大阪圏は、商業地の上昇率が6.9%上昇で、東京圏(5.2%上昇)と名古屋圏(4.1%上昇)に比べて伸びが大きかった。半面、住宅地は大阪圏が0.4%上昇と、東京圏(1.4%上昇)、名古屋圏(1.1%上昇)に比べ伸びが小さかった。
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