2月の神戸港、輸出入総額が17.4%減 中国からの輸入半減・10年半ぶり減少率

20200318貿易統計

 神戸税関が18日発表した2月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比17.4%減の6174億円と大幅に減少した。5カ月連続で前年同月を下回り、対前年比の減少率は2009年10月に記録した27.3%減以来およそ10年半ぶりの大きさ。新型コロナウイルス感染症が広がった中国からの輸入が53.5%減の292億円とほぼ半減したことなどが響いた。米国や欧州との輸出入も減少した。

 輸入額は20.9%減の1960億円だった。09年12月(21.8%減)以来の減少率と大幅減だった。中国からの輸入は衣類や繊維製品、家具、家電、はき物、食料品、住宅設備など金属製品、リチウムイオン電池の材料になる無機化合物など幅広い品目で減少した。中国では新型コロナウイルスの感染拡大で、春節(旧正月)の連休後も企業の休業措置を採った影響が出た。

 輸出額は15.6%減の4213億円だった。19年8月に16.1%減を記録して以来6カ月ぶりの減速になった。中国向けの輸出24.0%減の899億円だった。半導体製造装置や金属加工機械、繊維機械など工場で使う機械類の輸出が減少した。半面、加熱用・冷却用機器や精油・香料および化粧品類は増加した。一方、対米輸出は建設用・鉱山用機械やオートバイなどが減少。欧州連合(EU)向けには重電機器や、ナビなどの通信機が減少した。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で、中国の経済活動が春節の連休後である2月3日から停滞。主要港である上海を含む複数の港が機能停止した。地方によっては企業を休業させる措置が取られたほか、従業員の自宅待機が増えて人手不足のため生産を抑制した工場などもあり、中国から世界各国への輸出が減少したのが日本の統計にも表れた。

 2月の平均為替レートは1ドル=109円50銭と、前年同月に比べ16銭の円高・ドル安だった。

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